平成23年度 旧:国家公務員 III 種 教養試験出題例
教養試験出題例[一般知識]
【政 治】 次のA,B,Cは,各国の政治体制に関する記述であるが,該当する国の組合せとして
最も妥当なのはどれか。
- A: この国は,議会は上院(貴族院)と下院(庶民院)からなり,下院優位の原則が確立されている。一般に,下院の多数党の党首が首相となり,内閣を組織する。内閣は連帯して議会に責任を負い,議会が内閣の不信任決議をした場合には,総辞職するか議会を解散して国民に信を問う。
- B: この国は,立法・行政・司法の三権を厳格に分離して抑制・均衡させる政治制度を採用している。その特徴は,行政府が議会の信任に依存しないで自立する大統領制にある。大統領には,法案提出権はないが教書による立法勧告権と,議会の可決した法案への署名を拒むことのできる拒否権がある。
- C: この国は,第五共和国憲法の制定により,大統領の権限が大きく強化された。大統領は,首相任命権や国民議会(下院)の解散権,重要問題を国民投票に直接かける権限などをもっている。一方で,内閣は,国民議会の信任を受けなければならないなど,議院内閣制の要素も有している。
| A | B | C | |
| 1. | 英 国 | ロシア | ドイツ |
| 2. | 英 国 | 米 国 | ドイツ |
| 3. | 英 国 | 米 国 | フランス |
| 4. | ドイツ | ロシア | フランス |
| 5. | ドイツ | 米 国 | フランス |
正答…3
【経 済】 経済上の用語,概念などに関する記述として最も妥当なのはどれか。
- 1. 租税は直接税と間接税に大別される。我が国では,消費者が支払う消費税や勤労者が支払う所得税は直接税であり,企業が支払う法人税は間接税である。
- 2. 「規模の利益」(スケール・メリット)とは企業がその活動範囲を多角化させることによって,企業活動が効率化することをいう。一般に,規模の利益が存在する産業では完全競争市場が成立しやすい。
- 3. 政府が提供する財やサービスは公共財と呼ばれ,その例として治安維持や公共交通輸送が挙げられる。公共財の特徴は,国民が,各自の納税額に応じて財やサービスの提供を受ける点にある。
- 4. スタグフレーションとは,景気停滞期に物価が下落する現象をいう。これに対して,景気が拡大期にあるなかで物価が下落する現象は,デフレーションと呼ばれる。
- 5. 国内総生産(GDP)とは,一定期間に一国内で生産された付加価値の合計額である。付加価値は,総生産額から中間生産物(原料や半製品)の購入費用を差し引いたものとされる。
正答…5
【日本史】 室町時代から江戸時代にかけて行われた内政・外交に関するA〜Dの記述を,古いものから順に並べたものとして最も妥当なのはどれか。
- A: 大名の反乱防止のため,大名統制の基本法として武家諸法度を制定し,大名としての心構えを示すとともに城の新築や無断の改修を禁じるなどした。
- B: 交易による経済的利益と九州支配の強化を考え,明との国交を開き貿易を始めたが,この貿易は勘合を携帯する船だけに貿易が許された朝貢形式のものであった。
- C: キリスト教の禁圧のため,すべての人々をいずれかの寺の檀家とし,宗門人別帳を村や町ごとにつくらせる寺請制度を設けた。
- D: 検地や重税に反対する一揆の動きを封じるため,方広寺の大仏建立を口実に刀狩を行い,農民から武器を没収した。
- 1. B→C→D→A
- 2. B→D→A→C
- 3. B→D→C→A
- 4. D→B→A→C
- 5. D→B→C→A
正答…2
【地 理】 地球の時差に関するA〜Dの記述のうち,妥当なもののみを挙げているのはどれか。
- A: 日付変更線は経度180度付近にあり,この線を西から東へ越えるときは日付を1日前に遅らせ,逆に東から西に越えるときは1日進める。
- B: 本初子午線は大西洋上にある線である。この線は経度0度付近にあり,グリニッジ標準時と定められているが,国境や陸地の部分を避けるために折れ曲がっているところがある。
- C: 経度15度ごとに1時間の時差が生じる。各国はそれぞれの国の社会的条件を加味しながら標準時となる経線を定めているが,複数の標準時を採用している国もある。
- D: サマータイムとは夏期に時刻を1時間遅らせることである。サマータイムを最初に導入したのはアメリカ合衆国であり,実施国は,いずれも北半球の中・高緯度の地域に分布している。
- 1. A,B
- 2. A,C
- 3. B,C
- 4. B,D
- 5. C,D
正答…2
【数 学】 3点(0,−2),(1,−1),(2,2)を通る2次関数のグラフを描き,これを x 軸方向に−1,y軸方向に+3だけ平行移動した。このときの2次関数はどれか。
- 1. y = x2+ x + 1
- 2. y = x2+ x + 2
- 3. y = x2+ 2x + 1
- 4. y = x2+ 2x + 2
- 5. y = x2+ 3x + 1
正答…4
【物 理】 音と光に関する記述として最も妥当なのはどれか。
- 1. 音は縦波,光は横波であるが,いずれも真空中を伝わる。
- 2. 同じ温度で比べると,空気中よりも水中の方が,音は速く伝わる。
- 3. 夜になると遠くの音がよく聞こえるのは,地表付近の空気の温度が下がると,昼と違い,音が上向きに屈折するためである。
- 4. 静止している観測者に音源が近づくと音が高く聞こえるのは,音の速さが変化するためである。
- 5. 可視光線のうち,青色の光は波長が長いため散乱されやすく,赤色の光は波長が短いため散乱されにくい。
正答…2
【地 学】 次のA,B,Cは,地球型惑星と呼ばれる水星,金星,火星に関する記述である。それぞれに当てはまる記述の組合せとして最も妥当なのはどれか。
- A: 大きさや質量が地球に似ている惑星である。二酸化炭素を主成分とする厚い大気に覆われているので,温室効果のために表面温度は約460℃に達する。
- B: 赤道面は軌道面に対して約25°傾いており,季節変化がある惑星である。二酸化炭素を主成分とする薄い大気があり,また,巨大な火山や,水の流れたあとを示す地形もみられる。
- C: 太陽系で最も小さい惑星である。大気はほとんどなく,表面は多数のクレーターで覆われている。
| 水星 | 金星 | 火星 | |
| 1. | A | C | B |
| 2. | B | A | C |
| 3. | B | C | A |
| 4. | C | A | B |
| 5. | C | B | A |
正答…4
