公務員試験(高卒程度)/適性試験の傾向と対策
適性試験とは
■目的
国家公務員III種・地方初級公務員(事務系)の大きな仕事のひとつに文書の記録、集計、照合、分類、整理などがあります。これらの業務を正確に速く行うことができるかという書記的適性をみるために行われます。
■内容
問題には、[1]計算、[2]分類、[3]置換、[4]照合、[5]図形把握の5パターンがあり、そのうち3パターンが10題ずつ4回繰り返されるスパイラル方式で出題されます。近年は、複数のパターンを組み合わせた、複合形式の問題もみられます。
【国家公務員III種の場合】
出題数:120問、3パターン各10題×4、時間:15分
■評価
適性試験は、正答数がそのまま得点とはならずに、誤答数も採点される減点法がとられ、得点は正答数から誤答数を引いたものになります。また、途中でとばして解答すると、その分も誤答扱いとなります。
得点=正答数−誤答数
(例)100題解答して、正答数90題の場合、90−10=80で、得点は80点となります。
適性試験が実施される主な試験
◎国家公務員
国家公務員III種(行政事務、税務)
防衛省職員III種
◎地方公務員
都道府県職員(事務系)
政令指定都市職員(事務系)
市町村職員(事務系)
※自治体によっては実施されないところもあります。募集要項で確認して下さい。
適性試験出題パターン
■計算
簡単な加算乗除の計算をしていくもので、受験生の基本的な計算能力をみます。頻出パターンは[1]計算の結果を答えるもの、[2]計算式の空欄に入る数字を答えるもの、[3]計算式と同じ結果になる計算式を選ぶものなどがあります。
■照合
似たような2つの文字、または数字の並びを照らし合わせていくものです。基本的なパターンは、[1]数字の照合、[2]短文の照合、[3]長文の照合などがあります。
■置換
与えられた手引きに従い、文字や記号を置き換えるものです。基本的なパターンは、[1]単純な手引きによる置き換え、[2]2つの表の手引きによる置き換え、[3]置き換えと計算の複合などがあります。
■分類
与えられた手引きに従い、数字やことばなどを分類するものです。基本的なものでは、[1]数字の分類、[2]ことばの分類、[3]記号・数字の分類などがあります。他の形式よりも比較的出題数は少ないが、計算や図形把握との複合形式で出題されることもありますので、応用できるように練習しておきましょう。
■図形把握
この形式は図形の異同を見分けるものです。この形式には、[1]同じ図形を答えるもの、[2]異なる図形を答えるものなどがあります。最近では、やや複雑なものも出題されていますので、応用がきくよう練習しておきましょう。
■置換
計算・照合・置換・分類・図形把握ののうち2つ以上を組み合わせた形式で、パターとしては、[1]置換+計算、[2]図形把握+分類、[3]置換+図形把握、[4]計算+分類などがあります。
適性試験と適性検査はどう違うの?
適性試験が「事務適性」についての試験であるのに対し、警察官試験などの2次試験で実施されている適性検査は、YG検査、クレペリン検査、ロールシャッハなどの性格検査になります。事務適性試験のように繰り返しの練習は必要ありませんが、どのような検査かは理解しておきましょう。
出題例
■照合
下の例は、正本と副本と照らし合わせ、異なっている文字の数を答えるものです。ただし、異なっている文字がない場合は5を正答とします。
たとえば、[No.1]は、「日」と「目」、「は」と「が」、「に」と「た」の3文字が異なっているので正答は 3 となります。
同様に、[No.2]は1、[No.3]は2、[No.4]は5、[No.5]は4が正答となります。
正 本 副 本 [No.1] 明日の朝わたしは採用試験を受けに 明目の朝わたしが採用試験を受けた [No.2] 昨晩のニュースを見ていると驚いた 昨勉のニュースを見ていると驚いた [No.3] 大空を自由自在に飛んでいく感覚の 大空を自由自存に飛んでゆく感覚の [No.4] 交通事故の6割以上はスピードの出 交通事故の6割以上はスピードの出 [No.5] 電子決済の実験はネットワーク上ば 雷子決済の実険がネットワータ上ば
■置換
下の例は、与えられた3つのアルファベットについて、それぞれ手引に示された選択文字のうちの1文字に正しく置き換えられているものを答えるものです。
たとえば、アルファベット「abc」を手引の選択文字に置き換えると、選択肢5の「へなお」の組み合わせのみが該当するので、正答は5となります。
■置換と計算
下の例は、a とb の値を求め、次にそれらの値と手引を用いて、与えられた計算式の答えのある箇所の数字と同じ位置にマークをするものです。
たとえば、a の値は2、b の値は2で、手引ろはa ×b ですので、計算式の答えは4になり、この4は選択肢3の位置にありますので、正答は3になります。
■分類
下の例は、与えられた記号と数字の組み合わせを分類表に従って分類したときに当てはまる欄を探し、その欄の文字(カタカナ)のある箇所の数字と同じ位置にマークをするものです。
たとえば、▲の列と、272が含まれる行の両方が当てはまる欄は「ツ」で、ツは選択肢4の位置にありますので、正答は4になります。
■図形把握
下の例は、見本の図形を黒い部分と灰色の部分に切り分け、黒い部分と灰色の部分それぞれの形を変えないで移動させたものを選び、その図形の番号と同じ位置にマークするものです。ただし、図形は裏返さないものとします。
たとえば、黒い部分と灰色の部分に切り分けたときの位置関係として正しいものは2、3、5ですが、2と3は三角形から飛び出した▲の向きが逆ですので、正答は5になります。
■図形把握
下の例は、手引から一部分を抜き出したものについて、「
」で覆われた部分と同じ文字(アルファベット)を選び、答えのある箇所の数字と同じ位置にマークをするものです。
たとえば、例題は手引のH・B・F・Gの部分を抜き出して45度回転させたものですので該当する部分は「B」で、Bは選択肢2の位置にありますので、正答は2になります。
実施例
■実施例1
■実施例2
■実施例3
【検査1】 下に書かれた文字列と同じ配列になっているものを1〜5の中から1つ選べ。
たとえば【No.1】と同じ配列のものは4なので正答は4となる。
同様に【No.2】は2、【No.3】は3、【No.4】は1、【No.5】は5が正答となる
【検査2】 次の手引の表に示された条件に従って計算を行い、解答を1〜5の中から1つ選べ。
たとえば【No.6】は、B▲=7、C★=28と手引から導き計算すると「35」になるため、正答は4となる。
同様に【No.7】は2、【No.8】は3、【No.9】は1、【No.10】は5が正答となる。
【検査3】 左の図形と形が同じもので向きだけ変えたものを1〜5の中から1つ選べ。
たとえば【No.11】は、2が左の図形と同じなので、正答は2となる。
同様に【No.12】は5、【No.13】は3、【No.14】は4、【No.15】は1が正答となる。










