看護・医療系学校受験
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合格のための勉強法 《入試ガイド》

効果的な勉強法

→きちんと計画を立てる
 受験までの比較的長い単位(約1年)でのスケジュール、1ヵ月という単位でのスケジュール、1週間という単位のスケジュールと、大きな単位から小さな単位まで、きちんと計画を立てて進めましょう。 行き当たりばったりの学習法は、時間がかかるだけで効果の薄いものです。自分でも「私は勉強している」と思い、他の人からも「あの人は勉強している」と思われているのに、点数が伸びないという人は、往々にしてこうした学習をしている人に多いものです。 これはスランプの原因にもなりますから、くれぐれも避けてください。
→夏休みまでの前半は基本の理解を
 何事も基本が大切です。そんなことは皆さん百も承知ですね。しかし、いざ基本の勉強をしようと思って、何をしますか。「何をやったらいいんだろう」という人が多いと思います。 基本の理解というのは、例えば英語でいうと「仮定法って、現在の話をしているのに何で過去形の動詞なんか使うんだろう」ということを理解することなのです。 このことを知ったから、すぐに点数に結びつくというものではありませんが、問題を解くときの理解の幅が広がるのです。 そして、こうした理解に加えて類題を多く解いていくと、徐々に得点力がアップするのです。
 模試などの結果で、あるときはよくて喜んでいたら、次のときはがくっと悪いというように、成績にムラのあるのは、出題分野の得意・不得意と同時に、基本事項の理解がしっかりできていないことが原因です。こうしたことは、基本の理解をおろそかにし、即問題演習というような勉強法をとった人によくみられます。 むやみにあせらず、まずは夏休みまでの前半できっちりと基礎を固めておきましょう。
→出題傾向を把握し、無駄を省く
 学校によっては、出ない分野と出る分野がはっきりしているところもあります。もちろん基本事項の理解は、どの学校の受験でも必要ですが、問題演習の際に出ないものを懸命にやっても、それは時間の無駄です。 やるべきことは多く、一方で時間は限られています。 あらかじめ出るか出ないか知っておけば、時間の無駄を省き、有効に使うことができるはずです。できる限り受験校の過去問題を見ておくようにしましょう。
→あれもこれもではなく、一冊を徹底的に
 学習スケジュールにも連動しますが、参考書類にあれもこれもと手をつければ、自然と行き当たりばったりの学習法になります。 基本事項理解用と問題演習用のものを各一冊用意したら、徹底的に、ページのスミが真っ黒になるまで見て、覚えて、理解するようにしましょう。
 ケアレスミスの多い人にも効果的です。そうした人は、自分のミスをその場だけで終わらせているから、何度でも同じ間違いをします。 ケアレスミスはゼロにはならないものです。しかし、減らすことはできます。つねに、ミスを意識しましょう。人間は忘れる動物です。しかし、 一度や二度では覚えられないことでも、三度、四度と何度も見れば覚えられるものです。 参考書・問題集としては、当東京アカデミーが看護医療系学校入試を徹底分析して作成した『オープンセサミシリーズ(参考書)』と『オープンセサミシリーズ・アクセス(問題集)』が格好のものといえます。
→模試でチェック
 自分の現在の総合的な力、得意・不得意科目と分野などをチェックするとともに、試験に慣れるということも大切です。模試は必ず受験しましょう。
→常に目的意識を持って
 皆さんは、いわゆる看護医療系でない学校受験にありがちな「学校に入学したらそれで終わり…」ということでは全くありません。 3年あるいは4年後、国家試験を受け、それに合格し、看護医療の仕事に就いて多くの患者さんの治療に携わっていくことで、初めて目的達成となるわけです。 そこまでの具体的将来を見据えた第一歩として入試があるわけですから、常にその目的意識を持ち続けるようにしましょう。
 人は、直前の目標がないとなかなか動こうとしないものです。その意味では、具体的な志望校を早く決めると、目的意識がより明確になります。 志望校決定は、偏差値の数字だけ見るのではなく、どんな学校なのか先輩の話や学校案内などをよく聞いたり見たりし、また、通学の便や入学金・授業料といった無視できない条件など、それらを考え合わせて決めましょう。 ほかに、学校見学や文化祭等にも出かけてみるとよいでしょう。

学習スケジュールの立て方

→約1年単位のスケジュール
 大きく二分割します。4月から翌年1月までを学習期間とすると、夏を境に4月〜8月を前半、9月〜翌年1月を後半とします。 前半を基礎理解期間、後半を問題演習期間とします。基礎理解には時間がかかります。であるのなら、もう少し基礎理解に時間をとって演習期間を縮めたらどうかと思う人もいるかもしれません。 確かに基礎が理解できていれば、たいていの問題も理解することはできると思います。しかし、そのことを伝える手段は、入試では書いて表すというものです。いくら頭の中でわかっていても、書けなければ点数にはならないのです。 そのために、書いて表現するという練習もどうしても同じだけ必要になるのです。
 さらに、演習することによって理解できているところと、そうでないところがわかり、理解できていない部分の基礎理解を繰り返すことにもつながります。
 前半、後半を考えずに、年間通してできることもあります。例えば、国語の漢字練習、数学の計算練習、英語の単語・熟語の暗記などで、これらは1日20分前後の時間をとって実施することで点数につながるものです。いっぺんにこなしてもなかなか力にはなりません。
→1ヵ月単位のスケジュール
 1ヵ月単位といっても、7月・8月に確認演習、12月・1月は受験校の過去問題演習というぐらいで、他の月は、例えば基礎理解期間で使う参考書を1ヵ月何単元進めるかといった、目安になる程度のものでよいと思います。
→1週間単位のスケジュール
 7日間を各科目で振り分けます。基本的には、1日1教科(ただし、年間通して実施するものは日替わりで)がよいと思いますが、苦手科目は週に2〜3日と必然的に多くなります。 それぞれの科目の曜日が決まったら、参考書等のページに沿って進めていきますが、項目や単元終了時の類題は、直後に一気に解いてしまうのではなく、次回、次々回のその科目の学習の際にも数問こなすことができるように、いくつかずつに分けて解いていくことがよいと思います。 それによって、必ず前のページに戻って見なおすことになり、進みながら戻ることで各単元を確実に身につけていくことができるようになります。

模試の有効活用法

→模試受験前
 模試は、中学・高校の定期試験とは違い、出題範囲があるわけではありません。 ですから、特別そのために前もって何をやるということもないので実感もわかず、「受けなくてもいいや」となってしまう人もいるようです。 しかし、まず自分の実力を客観的に知らなければ、どういう学校を受験するか(志望するかではなく受験するか)決めることができないはずです。 模試は、受験者の中での自分の位置を知るということがひとつの目的ですので、必ず受験するようにしましょう。
 また、試験慣れするということも大切です。 もちろん本試験そのままの雰囲気とは少し違いますが、決められた時間内で、他の受験者といっしょに試験を受けることで、近い状況を味わうことができます。
→模試受験直後
 済んだことは気にしないという人もいますが、それは、点数に関してだけにしてください。 模試の最大の活用法は、自分が何を間違え、何を理解していないかを知ることです。 模試では、できることよりもむしろ間違えることに意味があると思ってよいくらいです。 各科目解答解説を見て、なぜ間違えたのかをよく把握し、どうすれば正解を出せるのか、参考書、問題集も使って考え理解することが大切です。 また、間違えた問題に関する単元についても、もう一度簡単に復習してみましょう。 同じ間違いを繰り返さないという気持ちを持ってください。
→成績返却後
 偏差値や合格可能性だけに目を奪われがちですが、これらを誤解しないようにしてください。 個人成績の偏差値は、受験者全体の中の自分の位置であり、50に達していない場合は、平均に達していないということです。 どうすれば平均を越えることができるかを、自分の答案・問題を見直して考えてみましょう。 解けたはずの問題はなかったか、特にケアレスミスだけがその原因であれば、そうしたミスを減らす努力をしなければなりません。
 合格可能性は、過去にその偏差値でどれくらいの受験者が合格したかをベースにしています。 学校の偏差値を学校のレベルと勘違いしている人もいるようですが、要は、その学校に入学した人の平均的なレベルが学校の偏差値なのです。 平均ですから、当然その数値よりも上の人も下の人も入学しているわけです。 ですから、合格可能性が低いから「もうダメだ」とあきらめずに、本当に入学したい学校なのであれば、どの科目のどこの部分を得点すれば可能性が上がるのか考えて、そうなる勉強を心がけるようにしましょう。